原作: &a.wlloyd;.
訳: &a.mihoko;9 December 1996.
電子メール, というとその概念は簡単そうに聞こえますが, 電子メールは
非常に複雑な仕組みになっています. 1台のマシン上で電子メールシステムを
単純にセットアップする以上のことをしたい場合には, sendmail についての
本を買って参照してください.
電子メール交換の主要なプログラムや構成要素を, 次に示します.
これは, sendmail を呼び出すか, メールホストに対して TCP 上
の通信を使ってメールを配送するかのいずれかによっておこないます.
通常, このプログラムはバックグラウンドで実行されている
/etc/sysconfig ファイルを編集します.
特別な理由(防火壁-Firewall 上などの 場合)がないかぎり,
そのまま, 実行する設定にしておくべきです.
sendmail は安全なサイト上であっても潜在的にセキュリティ上の
弱点になることを覚えておいてください.
sendmail のいくつかのバージョンでは, セキュリティ上の問題が
知られています.
sendmail は, 送信先へのメールを受け取る実際の
ホストを決定するために, DNS を参照します.
sendmail はローカルキューからメッセージを取り出し, 受け取る
コンピュータ上の sendmail へインターネットを介して配送します.
また, sendmail はその逆をおこなうこともできます.
つまり, メッセージを受け取って, ローカルマシン上に
メッセージを保管します.
このプログラムはメールボックスからメールを取り出し,
ブラウザにメールを渡します. POP サーバをあなたのマシン上で
動かしたい場合には, 次の二つの作業をする必要があります.
あなたのマシンに FreeBSD を普通にインストールすれば, それだけで他の
ホストへ電子メールを送ることができるようになります.
問題は, あなたのホストに戻ってくるようなメールがないことです.
メッセージを送るたびに自動返信アドレスを手
で編集することを厭わないならば, これは問題にはなりません.
同じユーザ名を使用して, 電子メールを他のホストで受け取ることができる
ようにするのは, 比較的簡単です.
この場合は, POP または telnet 経由で電子メールを受け取ることができます.
「同じユーザ名」のユーザアカウントが, 両方のマシンに存在しなければな
りません. 必要ならば, アカウントを作成するために /nonexistant
に設定すると, ユーザはログインできなくなります.
使用する予定のメールホストは, あなたのホスト上でメール交換が
できるように設定されていなければなりません. これは, DNS (すなわち
BIND や named) の設定が必要です.詳細は, ネットワークの本を参照してください.
基本的には, 以下の行を DNS サーバに追加する必要があります.
この機能は, 仮想ホストを実装するために使用されています.
例
わたしは foo.bar というドメインを持つ顧客がいます. わたしは
foo.bar 宛のメールをすべて, わたしのマシン
smtp.amalliap.com に送りたいと思っています.
このような場合, あなたの DNS サーバ上で, 以下のようなエントリを作成
しなければなりません:
そのためには, (FEATURE(use_cw_file) を使用している場合)
/etc/sendmail.cw ファイルに myhost.smalliap.com を追加してください.
または, /etc/sendmail.cf ファイルに, "Cw myhost.smalliap.com" の行を
追加してください.
あなたのホスト上で実際にメールを受信するためには,
あなたのホストを指すように変更された MX エントリがなければいけません.
また, Cw 行をあなたのマシン上の sendmail.cf に記述しなけれ
ばなりません.
あなたがインターネットに対して永久に接続するのでなければ, これは悪い
考えです. メールは戻ってきてしまうでしょう.
もしあなたが本気で に
おそらく, そのホストは実際には違うドメインに属しているのでしょう.
例えば, もしあなたが foo.bar.edu ドメインにいて,
bar.edu ドメインの中の「mumble」というホストに接続したいと
します. その場合あなたは, 「mumble」ではなく
「mumble.bar.edu」という 完全な形のドメイン名 (FQDN) によっ
てそのホストを参照しなければなりません.
伝統的に, これは BSD BIND リゾルバでは許されていました.
しかしながら, FreeBSD に載っている現在の BIND の
バージョンでは, あなたが属しているドメイン以外では,
完全な形でないドメイン名に対するデフォルトの省略形は
使用されていません.
適切でないホスト名 mumble は, mumble.foo.bar.edu
としても解決されるべきです. そうしないと, ルートドメインに
検索をしにいってしまいます.
これは, mumble.bar.edu や mumble.edu を
経由して検索し続けるような過去の習慣とは異なります.
なぜこれが悪い慣例, さらにはセキュリティーホールと考えられ
るようになった理由については, RFC1535 を参照してください.
この問題を回避するには,
search foo.bar.edu bar.edu
という行を
domain foo.bar.edu
に置き換えます.
これをあなたのマシン上の /etc/resolv.conf ファイルに
記述してください. しかしながら, 検索順序は, RFC 1535 に
書かれている, 「ローカル管理と公共の管理の間の境界線」
を越えないことを, あらかじめ確認してください.
これについては, sendmail FAQ の中で, 次のように答えられて
います:-
sendmail FAQ は, /usr/src/usr.sbin/sendmail にあ
ります. 「ひとひねりした」メール設定
をしたいと思っているなら, FAQ を読むことをおすすめします.
FreeBSD に載っている sendmail のコンフィグレーションは,
直接インターネット接続しているサイトに合うように作られてい
ます. メールを UUCP 経由で交換するようにしたい場合には,
別の sendmail コンフィグレーションファイルをインストールし
なければなりません.
/etc/sendmail.cf を手動で作成することは, 純正主義者
がおこなうことだと考えられています. sendmail のバージョン 8
では, m4 プリプロセッサを使用して,
コンフィグレーションファイルを生成する方法が取られています.
この場合, 実際に手動で作成したコンフィグレーションは,
実際のコンフィグレーションより簡潔です.
以下の場所にあるコンフィギュレーションファイルを使用してく
ださい.
UUCP での配送には, mailertable 機能を使用すること
をおすすめします. これは sendamil が配送経路を決定するのに
使用するデータベースファイルです.
まずはじめに, .mc ファイルを作成します.
/usr/src/usr.sbin/snemdail/cf/cf ディレクトリに
これらのファイルを置きます. ここには既にいくつかの例が
置いてあるので, 見てください.
foo.mc という名前で作成したと仮定すると,
それを有効な sendmail.cf に変換するためには,
次のようにします:
この設定が終了したら, /etc/mailertable と呼ばれる
ファイルが必要になります. このファイルの典型的な例を示します:
実際に使用するには, このファイルを DBM データベースファイ
ルに変換する必要があることを忘れないでください.
これを実行するためのコマンド
行は, mailertable の先頭にコメントとして記述されています.
通常, このコマンドは, mailertable を変更するたびに実行しな
ければなりません.
最終ヒント: もしいくつかの特定のメール経路が正しく動作する
かどうかが心配ならば, sendmail の -bt オプション
を覚えておいてください. このオプションは sendmail
を アドレステストモード で起動します.
メールの経路をテストするには, 0 のあとにメール経路をテスト
したいアドレスを入力してください. 最後の行にあなたが使用する
インターネットメールエージェント (メール中継プログラム) と,
このエージェントに呼び出される宛先のホスト名と,
(翻訳可能な場合) アドレスがが表示されます. このモードを
終了するには, Control-D を入力します.
LAN 上にある FreeBSD マシンを, インターネットに接続したいと
します. FreeBSD マシンは, その LAN でのメールゲートウェイになります.
FreeBSD マシンは専用線接続ではありません (訳注:ダイアルアップ接続など).
これには, 少なくとも二つの方法があります.
一つは UUCP を使うことです.
このとき鍵になるのは, あなたのドメインに対するセカンダリ MX サービス
を提供してくれるインターネットサイトをみつけることです.
例: