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2003-02-15 06:10:34 +00:00

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Plaintext

<!--
FreeBSD Japanese Documentation Project
$FreeBSD$
Original revision: 1.496
-->
<articleinfo>
<title>&os;/&arch; &release.current; リリースノート</title>
<corpauthor>FreeBSD プロジェクト</corpauthor>
<pubdate>$FreeBSD$</pubdate>
<copyright>
<year>2000</year>
<year>2001</year>
<year>2002</year>
<year>2003</year>
<holder role="mailto:doc@FreeBSD.org">FreeBSD ドキュメンテーション
プロジェクト</holder>
</copyright>
<abstract>
<para>この &os; &release.current; 用リリースノートには、
<![ %include.historic; [
&release.prev; 以降の &os; ベースシステムに対する変更点の概要
が含まれています。
]]>
<![ %no.include.historic; [
&release.branch; 開発ブランチの &os; ベースシステムに対する最近の
変更点の概要が含まれています。
]]>
カーネルとユーザーランド双方の変更点が列挙されているのに加え、
前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告のうちあてはまる
ものも含まれています。
また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。</para>
</abstract>
</articleinfo>
<sect1 id="intro">
<title>はじめに</title>
<para>この文書は &arch.print; ハードウェアプラットフォームの
&os; &release.current; 向けのリリースノートです。
&os; に最近追加、変更、削除された機能について解説しています。
また、&os; の前のバージョンからのアップグレードについても言及して
います。</para>
<![ %release.type.snapshot [
<para>このリリースノートが対応する &release.type; 配布物は、
&release.branch; 開発ブランチの &release.prev; から
将来の &release.next; の間に位置します。
このブランチのあらかじめコンパイルされたバイナリ &release.type;
配布物は <ulink url="&release.url;"></ulink> に公開されています。
</para>
]]>
<![ %release.type.release [
<para>この &os; &release.current; 配布物は &release.type; 配布物です。
この配布物はあらゆるミラーの <ulink url="&release.url;"></ulink>
で見つけることができます。
この (もしくは他の) &os; の &release.type; 配布物を取得する方法
<ulink url="http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/">FreeBSD ハンドブック</ulink>
<ulink url="http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors.html">
付録 <quote>FreeBSD を取得する</quote></ulink>
を参照してください。</para>
]]>
</sect1>
<sect1 id="new">
<title>更新情報</title>
<para>この節では
<![ %include.historic; [
&release.prev; 以降に新たに追加・変更された
ユーザに影響する機能について説明します。
一般的に、ここに書かれている変更点のうち &merged;
という印の付いていないものは &release.branch; に固有のものです。
]]>
<![ %no.include.historic; [
&release.prev; 以降に新たに追加・変更された
ユーザに影響する機能について説明します。
これには他のブランチ (&os; &release.prev.historic; 以降) へと
最近マージされた機能に加えて、&release.branch; ブランチ
に固有の項目も含まれます。
]]>
</para>
<para>リリースノート項目の多くは、新しいドライバやハードウェア対応、
新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア
のアップグレードなどについてのものです。
&release.prev.historic; 以降に出されたセキュリティ勧告のうち、
リリースに影響するものについても掲載しています。</para>
<para>&os; に加えられた変更点のうち、
スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。
それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、
監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、
ソースコードの整理などです。</para>
<sect2 id="security">
<title>セキュリティ勧告</title>
<para>バージョン 1.11.5 の統合により、<application>CVS</application>
にあったリモートから悪用可能なセキュリティ上の弱点が修正されました。
問題の詳細は、セキュリティ勧告 <ulink
url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/CERT/advisories/FreeBSD-SA-03:01.cvs.asc">FreeBSD-SA-03:01</ulink>
をご覧ください。
&merged;</para>
</sect2>
<sect2 id="kernel">
<title>カーネルの変更点</title>
<para arch="pc98">CanBe の電源管理コントローラに対応しました。
&merged;</para>
<para>&man.devfs.5; がオプション機能ではなく、必須になりました。
<literal>NODEVFS</literal> オプションは、
指定可能なカーネル設定オプションから削除されています。</para>
<!-- Above this line, sort kernel changes by manpage/keyword-->
<para>SMP における性能向上が期待できる、
新しい汎用のプロセススケジューラがスケジューラフレームワークに追加されました。
カーネルコンフィグファイルには、スケジューラをどれか一つだけ指定する必要があります。
従来のスケジューラを使う場合は
<literal>options&nbsp;SCHED_4BSD</literal>
を、新しい (まだ試験段階の) スケジューラを使う場合には
<literal>options&nbsp;SCHED_ULE</literal> を指定してください。</para>
<sect3>
<title>プロセッサ・マザーボードの対応状況</title>
<para></para>
</sect3>
<sect3>
<title>ブートローダの変更</title>
<para arch="alpha">alpha アーキテクチャ用のブートローダ
(<filename>boot1</filename>) は、
他のプラットフォームと合わせるために
<filename>boot</filename> という名前に変わりました。</para>
<para arch="i386,pc98">i386 アーキテクチャ用ブートローダのうちの
(<filename>boot1</filename> および <filename>boot2</filename>)
が <filename>boot</filename> という一つのファイルに統合されました。
これは、
ブートローダを操作したり書き込むプログラムの構造を単純化するための変更です。</para>
<para arch="pc98">PC98 ブートローダが SCSI MO
メディアからの起動に対応しました。
&merged;</para>
<!-- Above this line, order bootloader changes by keyword-->
</sect3>
<sect3>
<title>ネットワークインターフェイスの対応状況</title>
<para>802.11 リンク層に対応した新しいモジュールが追加されました。
この機能は現在、&man.wi.4; ドライバで利用できます。</para>
</sect3>
<sect3>
<title>ネットワークプロトコル</title>
<para>NewReno を有効にしていると高速リカバリが途中で終了してしまうという、
TCP NewReno のバグが修正されました。
&merged;</para>
</sect3>
<sect3>
<title>ディスク・記憶装置</title>
<para>&man.geom.4; がオプション機能ではなく、必須になりました。
<literal>NO_GEOM</literal> オプションは、
指定可能なカーネル設定オプションから削除されています。</para>
<para>UFS および UFS2 ファイルシステムが、
ボリュームラベルに対応しました。ボリュームラベルは、
ボリュームを同定するために使われる、
デバイスの種類に依存しない文字列です。
ボリュームラベルは
&man.newfs.8; もしくは &man.tunefs.8; に
<option>-L</option>
オプションを指定することで設定することができます。
<literal>GEOM_VOL</literal> モジュールを使うと、
<filename>/dev/vol</filename>
以下に現れるボリュームラベルを使ってボリュームにアクセスすることが可能になります。</para>
<para>&man.vinum.4; ボリュームにルートファイルシステムが置けるようになりました。
詳しくは &man.vinum.4; のマニュアルページをご覧ください。</para>
</sect3>
<sect3>
<title>ファイルシステム</title>
<para></para>
</sect3>
<sect3>
<title>PCCARD 対応</title>
<para></para>
</sect3>
<sect3>
<title>マルチメディアへの対応状況</title>
<para></para>
</sect3>
<sect3>
<title>寄贈ソフトウェア</title>
<para></para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="userland">
<title>ユーザランドの変更点</title>
<para>&man.disklabel.8; から、
<option>-N</option> フラグと <option>-W</option>
フラグが削除されました。</para>
<para>&man.disklabel.8; は、それが必要なアーキテクチャ
(i386, pc98, alpha, ia64) のみで構築されるようになりました。</para>
<para>i386 ブートローダが一つのファイルに統合されたため、
&man.disklabel.8; の <option>-s</option>
オプションが削除されました。</para>
<para>&man.dump.8; に、ディスクブロックをキャッシュする
<option>-C</option> オプションが追加されました。
これは、パスの間のファイルシステム更新を反映しないという欠点がありますが、
ダンプ速度を向上させることが可能です。</para>
<para>&man.dumpfs.8; に、ファイルシステムのパラメータを
&man.newfs.8; コマンドの形式で表示する
<option>-m</option> フラグが追加されました。</para>
<para>&man.elf.5; 実行ファイルフォーマットの情報を表示するユーティリティ
elfdump が追加されました。</para>
<para>&man.fetch.1; は &man.fetch.3; の <filename>.netrc</filename>
に対応し、さらに、異なる <filename>.netrc</filename> を指定する
<option>-N</option> オプションが追加されました。</para>
<para>&man.fetch.3; が <filename>.netrc</filename> に対応しました
(詳しくは &man.ftp.1; をご覧ください)。</para>
<para>&man.ftpd.8; に、サーバメッセージ中に &man.ftpd.8;
のバージョンやホスト名などの固有情報を表示しないようにする
<option>-h</option> オプションが追加されました。
&merged;</para>
<para>&man.ftpd.8; に、デーモンモードで listen するポート番号を
指定する <option>-P</option> が追加されました。
また、デフォルトのデータポート番号は制御ポート番号より 1 少ない値になっており、
特定の固定値は使わなくなりました。
&merged;</para>
<para>&man.ftpd.8; に使われる <filename>/etc/ftpchroot</filename>
ファイルの書式が拡張されました。詳しくは、新しく追加された
&man.ftpchroot.5; のマニュアルページをご覧ください。
&merged;</para>
<para>&man.ftpd.8; のログインディレクトリのパス名に、
&man.chroot.2; 用のディレクトリと、
chroot 環境でのカレントディレクトリが指定できるようになりました。
指定には、他の FTP デーモンでも使われている
<literal>/./</literal>
というセパレータを使います。
これは &man.ftpchroot.5; と &man.passwd.5; の両方で指定可能です。
&merged;</para>
<para>&man.fwcontrol.8; に、DV ストリームの送受信用オプション
<option>-R</option> および <option>-S</option> が追加されました。
&merged;</para>
<para>&man.ipfw.8; に、(ファイアウォール機能そのものの有効化・無効化を含む)
&man.ipfw.4; におけるさまざまな制御を実現するため、
<literal>enable</literal> コマンド、
<literal>disable</literal> コマンドが追加されました。
これらは、従来の sysctl 変数よりもわかりやすく、
便利な操作手段を提供します。&merged;</para>
<para>&man.kenv.1; が、ルートファイルシステムのみがマウントされた状態で
システムが起動している場合にも利用できるよう、
<filename>/usr/bin</filename> から
<filename>/bin</filename> に移されました。</para>
<para>&man.devfs.5; の利用が必須となったため、
必要がなくなった MAKEDEV スクリプトは削除されました。</para>
<para>ユーザランドから &man.geom.4; サブシステムの一部へのアクセスを提供する
&man.libgeom.3; ライブラリが追加されました。</para>
<para>&man.newsyslog.8; に、エントリの圧縮処理の開始前に、
前回開始した圧縮処理を強制終了させる
<literal>W</literal> フラグ (エントリのグループの場合は
<literal>G</literal> フラグ) が追加されました。
この機能は、大きいファイルを同時に圧縮する処理でシステムが過負荷に
なるのを避けるためのものです。
&merged;</para>
<para>&man.pam.ssh.8; が書き換えられました。
その影響で、各セションは最初のセションで実行されたエージェントに接続しようとするのではなく、
各セションに対して個別に &man.ssh-agent.1; が実行されるようになっています。</para>
<para>&man.ping.8; に、送出パケットの
<quote>Don't Fragment</quote> ビットをセットする
<option>-D</option> フラグが追加されました。</para>
<para>&man.ping.8; に、送出パケットの
Type of Service ビットをセットする
<option>-z</option> フラグが追加されました。</para>
<para>&man.pw.8; が、<literal>$</literal>
文字で終わるユーザの追加に対応しました。
これは、主に <application>Samba</application>
サービスの管理を容易にするための変更です。&merged;</para>
<para arch="sparc64">Sun ディスクラベルで動作する
&man.disklabel.8; 風のプログラム、
sunlabel ユーティリティが追加されました。</para>
<para>デバイス上のページングとスワップ処理を無効にする
&man.swapoff.8; コマンドが追加されました。
関連するコマンド &man.swapctl.8; も、他の BSD にあるような
&man.swapon.8; と &man.swapoff.8;
へのインタフェースに対応しました。
<note>
<para>&man.swapoff.8;
機能は実験的なものと考えられています。</para>
</note>
</para>
<para>&man.syslogd.8; は、&man.syslog.conf.5;
ファイル中でホストやプログラムを指定する部分に、
複数のホストやプログラムを指定できるようになりました。</para>
<para>&man.systat.1; に、新しく <option>-ifstat</option>
ディスプレイモードが追加されました。
これは、システム上の有効かインタフェースを通過するネットワークトラフィックを表示します。</para>
<para>&man.xargs.1; に、ユーティリティを複数並列に実行する
<option>-P</option> オプションが追加されました。</para>
<sect3>
<title>寄贈ソフトウェア</title>
<para>Bell Labs 由来の <application>awk</application>
が 2002 年 12 月 13 日時点のスナップショットが統合されました。</para>
<para><application>BIND</application> がバージョン
8.3.4 に更新されました。
&merged;</para>
<para>ベースシステムに <application>bzip2</application>
スイート全体、特に <command>bzip2recover</command>
がインストールされるようになりました。&merged;</para>
<para><application>CVS</application> がバージョン
1.11.5 に更新されました。
&merged;</para>
<para><application>GCC</application> が
3.2.2 リリースに更新されました。</para>
<para><application>ISC DHCP</application> クライアントがバージョン
3.0.1RC11 に更新されました。</para>
<para><application>libpcap</application> が、
同一のインタフェース上での複数のデータリンクタイプの選択に対応しました。</para>
<para><application>OpenPAM</application>
がリリース <quote>Daffodil</quote> に更新されました。</para>
<para><application>OpenSSL</application> がリリース
0.9.7 に更新されました。
このリリースには、AES と &man.crypto.4;
デバイス対応が含まれています。</para>
<para><application>sendmail</application> がバージョン
8.12.7 に更新されました。
&merged;</para>
<para>&man.tcpdump.1; に、
そのインタフェースで利用可能なデータリンクタイプを一覧表示する
<option>-L</option> フラグと、
パケットキャプチャ中にどのデータリンクタイプを使うのかを指定する
<option>-y</option> フラグが追加されました。</para>
</sect3>
<sect3>
<title>Ports/Packages Collection インフラストラクチャ</title>
<para></para>
</sect3>
</sect2>
<sect2>
<title>リリースエンジニアリングと統合</title>
<para></para>
</sect2>
<sect2>
<title>ドキュメンテーション</title>
<para></para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="upgrade">
<title>前のリリースの &os; からのアップグレード</title>
<para>現存する &os; システムからアップグレードするユーザは
<quote>&os; 5.0-RELEASE 初期利用者のための手引き</quote>
を読むことを <emphasis>強く</emphasis> 推奨します。
この文書は、通常 <filename>EARLY.TXT</filename> という名前で
配布物に収録されており、
また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。
この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、
さらに重要な情報として、
&os; 4.<replaceable>X</replaceable> システムを使い続ける場合と
&os; 5.<replaceable>X</replaceable> へのアップグレードした場合の、
それぞれの利点についてのまとめが書かれています。</para>
<important>
<para>&os; のアップグレードは、もちろん、
<emphasis>すべての</emphasis> データと設定ファイルを
バックアップしてからのみ行うべきです。</para>
</important>
</sect1>
<!--
Local Variables:
mode: sgml
sgml-parent-document: ("../i386/article.sgml" "article" "articleinfo")
End:
-->