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Hiroki Sato 2003-07-19 08:36:38 +00:00
parent b4eb37c63d
commit c5fc7612a1

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@ -3,7 +3,7 @@
$FreeBSD$
Original revision: 1.583
Original revision: 1.592
-->
<articleinfo>
@ -154,6 +154,13 @@
<para arch="i386">PAE 機能をある特定の量のメモリを搭載しているマシンで有効にした場合に、
カーネルがパニックさせる原因となる整数演算のオーバフローが修正されました。</para>
<para arch="i386">AT キーボードが接続されていない場合にも、
コンソールの初期化時に &man.atkbd.4; が
AT キーボードを登録してしまうというバグが修正されました。
これにより、USB キーボードのみが接続されているシステムで
<command>kbdcontrol -k /dev/kbd1</command>
を実行する必要はなくなっています。</para>
</sect3>
<sect3 id="boot">
@ -175,6 +182,12 @@
<para>&man.bge.4; にあったバグが修正され、
10Mbps で正常に動作するようになりました。</para>
<para arch="i386,sparc64">&man.hatm.4; ドライバが新しく追加されました。
これは、Fore/Marconi HE155, HE622 ATM カードに対応しています。</para>
<para arch="i386,sparc64">patm ドライバが新しく追加されました。
これは、IDT77252 ベースの ATM インタフェースに対応しています。</para>
<para>802.11 対応レイヤが、
拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。</para>
</sect3>
@ -182,6 +195,30 @@
<sect3 id="net-proto">
<title>ネットワークプロトコル</title>
<para>&man.ipfw.4; ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト
(たとえば <literal>1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22</literal>)
が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、
カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。
&merged;</para>
<para>&man.ipfw.4; ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。
このコメントはルールと同じ場所に格納され、
&man.ipfw.8; <literal>show</literal>
コマンドでルールと一緒に表示させることができます。
&merged;</para>
<para>&man.ipfw.8; を使って、ルールセット 31 にある
&man.ipfw.4; ルールが変更できるようになりました。
従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために
使われる読みとり専用のルールセットでしたが、
この変更により <command>ipfw delete set 31</command> という
コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。
ただし、このルールセットは <command>ipfw flush</command>
コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、
一種の <quote>永続ルール</quote> を記述することが可能になります。
詳細については、&man.ipfw.8; に書かれています。
&merged;</para>
<para>情報漏洩を防ぐため、フラグメンテーション (断片化) されない場合は
IPv4 パケットの <varname>ip_id</varname>
フィールドが設定されなくなりました。</para>
@ -224,6 +261,12 @@
<sect2 id="userland">
<title>ユーザランドの変更点</title>
<para>&man.arp.8; に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を
特定のインタフェースに限定する <option>-i</option>
オプションが追加されました。このオプションは、
情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを
搭載したルータなどに有用なオプションです。</para>
<para>&man.chroot.8; が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、
グループリストの設定に対応しました。
設定にはそれぞれ、<option>-u</option>, <option>-g</option>,
@ -232,6 +275,13 @@
<para>devfs が必須となったため、dev_db ユーティリティは削除されました。</para>
<para>&man.ipfw.8; <literal>list</literal> および <literal>show</literal>
コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。
&merged;</para>
<para>&man.ipfw.8; に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする
<option>-n</option> フラグが追加されました。&merged;</para>
<para><filename>libcipher</filename> DES
暗号ライブラリが削除されました。
これらの機能はすべて <filename>libcrypto</filename> ライブラリで
@ -246,6 +296,15 @@
<para>&man.locale.1; ユーティリティが再実装され、POSIX
標準に準拠しました。</para>
<para>&man.mount.8; ユーティリティを <option>-v</option> フラグありで
実行された際に、通常の情報に加えてファイルシステム ID
が表示されるようになり、
&man.umount.8; ユーティリティは、そのファイルシステム ID を
デバイスファイルやマウントポイントの代わりに使用できるようになりました。
この機能を使うと、同じデバイスやマウントポイント名を使って、
複数のファイルシステムをマウントしている場合に、
アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。</para>
<para>&man.mount.nwfs.8;, &man.mount.portalfs.8;,
&man.mount.smbfs.8; ユーティリティが
<filename>/sbin</filename> から <filename>/usr/sbin</filename>
@ -255,9 +314,12 @@
&man.pam.guest.8; PAM モジュールが追加されました。
これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。</para>
<para>&man.ps.1; に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する
<para>&man.ps.1; と &man.top.1; に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する
<option>-H</option> オプションが追加されました。</para>
<para>&man.rarpd.8; にあった、
着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。</para>
<para><filename>/bin</filename> および
<filename>/sbin</filename> にあった多くのユーティリティは、
静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として
@ -266,7 +328,6 @@
<filename>/stand</filename> ディレクトリと同じようなものですが、
<filename>/rescue</filename> にはより多くのプログラムが置かれ、
buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。
詳しくは、&man.rescue.7; をご覧ください。
<note>
<para>クロスビルドに影響があるため、現在
@ -282,15 +343,23 @@
<sect2 id="contrib">
<title>寄贈ソフトウェア</title>
<para><application>ACPI-CA</application> コードが、
20030228 スナップショットから
20030619 スナップショットに更新されました。</para>
<para><application>BIND</application> がバージョン 8.3.4
から、バージョン 8.3.6 に更新されました。</para>
<para><application>GCC</application> が、バージョン 3.2.2 から
3.3.1-prerelease (2003 年 7 月 11 日時点のスナップショット)
に更新されました。</para>
<para><application>lukemftp</application> がバージョン
1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 6 月 30
日時点のスナップショットに更新されました。</para>
<para><application>OpenPAM</application> が
<quote>Dianthus</quote> リリースに更新されました。</para>
<quote>Dogwood</quote> リリースに更新されました。</para>
<para><application>texinfo</application> がバージョン 4.5
から、バージョン 4.6 に更新されました。
@ -301,7 +370,14 @@
<sect2 id="ports">
<title>Ports/Packages Collection インフラストラクチャ</title>
<para></para>
<para><makevar>GNU_CONFIGURE</makevar> が定義されている場合、
<filename><makevar>WRKDIR</makevar></filename> 以下にある
すべての <filename>config.guess</filename> および
<filename>config.sub</filename> ファイルが、
<filename><makevar>PORTSDIR</makevar>/Template</filename>
にあるものと置き換えられるようになりました。
これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64
などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。</para>
</sect2>
<sect2>